「仕事を前に進める」
りんごの皮をむくこと。引っ越しをすること。とてもたくさんの人が関わる大きな建設事業。どのような仕事も、ちいさく少しずつ「前に進める」ことで、ゴールに向かいます。
少しずつゴールに向かって歩いていくとき、誰と歩くのか、どの道を歩くのか、その道は安全なのか。このようなことを考えると思います。PM Handbook ではこの道を導く人を「プロジェクトマネージャー」と呼びます。
そして、あらゆる「仕事」を前に進めるための知識体系「PMBOK」の外観にをベースに、カジュアルにわかりやすく、プロジェクトマネジメントとはどういうものかを学習できるようにまとめていきます。仕事を前に進めるための「やること」を網羅し、締切を守ることだけでなく、プロジェクトを健康に保つために意識することや心構え、役に立つ考え方やツールなども紹介していきます。
「プロジェクト」などと呼ぶと、とてもおおごとのように感じるかもしれませんが、プロジェクトマネジメントにプロジェクトの大きさは関係ありません。あらゆる業界や業種に適用できる考え方なので、ご自身の仕事をイメージしながら読んでください。
次のような人にとって PM Handbook はきっと役に立つものになります。
また、PM Handbook はできるだけ「実践」に役立つように書いています。専門用語や難しい言葉を避け、やさしい表現を使い、具体例を盛り込んでいますので、実際の仕事と結びつけて考えやすくなっています。
「プロジェクト」は生き物です。コントロールしにくく、不確実性に満ちています。知識や手法だけで向き合っても必ずしもうまくいくものではなく、なんどでも経験し、失敗することが糧になっていきます。大幅に改定されたPMBOK 第7版 では、「成果物」よりも「価値」を重視し、「プロセス」よりも「原理・原則」を重視する形となりました。
どのような仕事も、その中心は「人」です。「人」が活躍できるプロジェクトを、あなたの手で導いてください。